気になる「木」2017年07月17日 10:47

ハナミズキ(花水木)は北アメリカ原産で、別名アメリカヤマボウシという。
ミズキの仲間で花が目立つことから花ミズキ。
また、日本のヤマボウシに似ているからアメリカヤマボウシともいう。

日本では、1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄が、アメリカのワシントンに桜(ソメイヨシノ)を贈ったお礼として贈られたのが始まり(1915年)である。
八戸市内のハナミズキ通りを通るといつもこの名前が気になる。
だからといって「気になる」「キ」を取ってしまえば「ハナミズ(鼻水)通り」となってますますまずい。
「この木なんの木?」と言われなくても名前は分かっているのだが、なんとも気になる「木」である。

そもそもミズキ(水木)とは、水分が多く、切ると水がしたたり落ちるところからきている。
これだとまるで鼻水と同じではないか?
だから花ミズキというとどうしても鼻水の木を連想してしまうのである。

実はもう一つ気になる「木」がある。
それは楠の木。
クスノキ(樟、楠、)は、別名クス、ナンジャモンジャとある。
ナンジャモンジャとはなんじゃこりゃ。という感じ。

なんじゃもんじゃ?というと一体この木はなんの木じゃ?と言っているようなもの。
それが「ナンジャモンジャ」の木とは!
クスクスと笑いたくなるような楠である。
名前の「珍百景」に出したいくらい。

この木は、全体に特異な芳香を持つことから、「臭し(くすし)」が「クス」の語源となった。
防虫効果があり、巨材が得られるという長所から家具や飛鳥時代の仏像にも使われていた。     
また虫害や腐敗に強いため、船の材料としても重宝され大阪湾沿岸からは、クスノキの大木を材料とした古墳時代の舟が何艘も出土している。
日本最大のクスノキは、鹿児島県蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」(幹周24.2m)。
全樹種を通じて日本最大の巨木である。
もちろん国の特別天然記念物。
緑の国勢調査「巨樹・巨木林調査」のトップ10 はほとんどがクスノキです。(1・2位を含めて8本がランクされている。) 
     
そうなのです。
この木は花ミズキどころか、文句なしに「日本一の木」になる「木」なのです。

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